「最近、子どもが全然口をきいてくれない」
「勉強してるのかしてないのか、部屋に閉じこもってばかり」
「模試の結果も話さないし、何を考えているのかまったく分からない…」
これは、多くの受験生の親がぶつかる壁のひとつです。あれこれ声をかけては反発され、何をしても空回りするような無力感…。
今回は、「受験期に子どもが何も話してくれない」と悩む親御さんに向けて、どう受け止め、どう接すればよいかをお伝えします。
1. 子どもが話さなくなるのは「自立の兆し」かもしれない
まず最初に、忘れないでほしいことがあります。
それは、「話してくれない=親を拒絶している」ではない、ということです。
むしろ、「自分で考えようとしている」「自分の世界に集中している」状態かもしれません。
受験期は、人生で初めて「自分の将来」に対して真剣に向き合う時間です。
自分の限界とぶつかり、不安と戦い、友達と比較し、時に心が折れそうになる。そんなとき、うまく言葉にできない子もたくさんいます。
何も話してくれない=何も考えていない、では決してありません。
話さないのではなく、「話せない」のかもしれないのです。
2. 「心配」よりも「信頼」が子どもを支える
親としては、子どものことが心配でたまりません。
・ちゃんと勉強してるの?
・志望校、変えるつもりなの?
・模試の結果はどうだったの?
・このままで大丈夫なの?
こうした問いかけはすべて「愛情」から出たものです。しかし、思春期の子どもは、その愛情を「干渉」「監視」と感じてしまうことがあります。
私が学んだのは、「心配」よりも「信頼」のほうが、何倍も子どもを支えるということでした。
声をかけすぎて反発されたとき、私はこう切り替えました。
「あなたのことは信じているよ」
「自分で決めたことなら、私は応援する」
「困ったときは、いつでも話してね」
これだけでいいのです。実際、息子は受験の直前、ふとした夕食のときに、自分から悩みや不安を話してくれました。
3. 無理に会話をしようとしない。存在だけで支えるという選択
「コミュニケーション=言葉のやり取り」と思っていませんか?
実は、親子の信頼関係は言葉だけでは築けません。
言葉がなくても、「そっとコーヒーを置いておく」「部屋の明かりをつけておく」「帰ってきたときに『おかえり』だけは言う」…そんな小さな行動が、心の支えになります。
子どもにとって、親の安心感は「背中を預けられる壁」のような存在。
黙っていても、見守ってくれていると感じられる家庭は、何よりの安全地帯になります。
言葉がない時間こそ、「信頼を育てる時間」と考えてみてください。
4. 「聞く」のではなく「待つ」ことが信頼のスタート
子どもが自分から話すようになるのは、「この人は私をジャッジしない」と確信したときです。
たとえば、模試の成績が落ちたときに「なんでこんなに下がったの?」と聞かれると、子どもは自分を責められたように感じます。
でも、「大変だったね。疲れてない?」という一言なら、心がほどけることがあります。
人は、「聞かれる」より「受け入れてもらう」ことで、話したくなるのです。
5. 親が感情的になったときのリカバリー法
イライラして、つい強く言ってしまった…。
部屋をのぞいて「こんなんじゃ落ちるわよ」と言ってしまった…。
そんなときは、正直に「ごめんね」と謝ることも大切です。
親が先に大人になって、「本当は心配だっただけなんだ」と伝えれば、子どももいつかその気持ちを受け取ります。
受験期は、親だって不安になります。感情が出るのは仕方ありません。でも、素直な謝罪は、親子関係をより強くするチャンスです。
6. 受験の成否より大事な「家庭の安心感」
最後に、ぜひお伝えしたいことがあります。
それは、「子どもにとって受験の結果よりも大切なのは、家庭が安心できる場所であること」だということです。
たとえ不合格になったとしても、「帰れる場所」があるという実感があれば、子どもはまた立ち上がれます。
でも、家庭がプレッシャーの温床になってしまえば、合格しても心がすり減ってしまうのです。
まとめ:今は「沈黙の時間」。でも、必ず実を結ぶ
「何も話してくれない」というのは、決して悪い兆候ではありません。
むしろ、子どもが自分自身と真剣に向き合っている証拠です。
今は沈黙の時間かもしれません。
でも、春になれば、ふとしたときに語ってくれる日がきます。
その日まで、焦らず、信じて、そばにいること。
それが、受験期の親にできる「最高の応援」だと、私は思っています。
もしこの記事が、同じ悩みを持つ親御さんの心を少しでも軽くできたなら、これ以上の喜びはありません。どうか、ご自身を責めずに、今この瞬間も頑張っているお子さんと一緒に、一歩ずつ歩んでいってください。
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