〜推薦では得られない、人生の土台となる「自分力」〜
息子は東京大学に一般受験で合格しました。
もともと、東大に指定校推薦という選択肢はなく、また推薦入試は非常にハードルが高いため、自然と「一般受験で挑む」ことが前提でした。結果として、息子は学力以上に、一般受験だからこそ得られる力を身につけたと感じています。
一般受験が与えたもの
――推薦では得られなかった力とは
1. 不確実性と向き合う経験
指定校推薦は「枠」があり、通れば確定します。一方、一般受験には保証がありません。何が起きても自己責任。時の運のようなものも影響します。そこには逃げ場がなく、結果を受け止める覚悟が必要です。
息子はその緊張感の中で、自分の判断と行動を見直し続け、毎日を積み上げていきました。毎日何時間も勉強しても、受かるかどうか分からない。それでも、自分を信じてやり抜いた経験は、強靭な精神力を育てました。
2. 計画と自己管理の徹底
推薦は比較的早い段階で進路が決まりますが、一般受験では1年以上の準備期間を要します。その中で、息子は誰に言われるでもなく、学習計画を立て、自分の進捗を毎週確認していました。
「試験本番までに何を、いつまでに、どれだけやるか」――こうした考え方と行動力は、短期間では身につきません。長期的に物事をマネジメントする力は、一般受験のプロセスそのものが鍛えてくれました。
3. 失敗や不安に耐える力
模試の判定に一喜一憂せず、自分のペースを守り続ける力。推薦で早く進路が決まる同級生を横目に見ながら、黙々と自分の道を歩き続ける。焦りや不安と共存しながらも、自分を崩さない心の安定。そこには人と比べずに自分を信じる強さがあります。長い受験期を通して培われた「折れないメンタル」は、目に見えない最大の成果かもしれません
この「比べない力」「動じない力」は、推薦制度では得がたいものです。
4.本物の学力と思考力
東大レベルの一般受験では、「暗記」だけでは太刀打ちできません。
- 情報を整理する力
- 問題の構造を見抜く力
- 論理的に筋道立てて考える力
これらは、独自の課題解決や創造的思考に必要な「地頭」の育成につながります。
5.競争と比較の中で鍛えられる分析力と戦略性
模試、偏差値、合格判定、過去問研究…受験は情報戦でもあります。
- 自分の立ち位置を把握する力
- データから戦略を立てる力
- 弱点を補強する分析力
これらは、マーケティング、経営戦略、研究開発など、あらゆる分野で役に立ちます。
6.「努力で結果を変えられる」という自信
受験は非常にシンプルです。「やったらできた」という成功体験をくれる場でもあります。
- 偶然ではなく、努力で結果を出す力
- 「やればできる」という自己効力感
- 困難に直面しても、立ちむかえるメンタル
これは、人生を自分の力で切り開く原動力になります。
なぜ、推薦では得られないのか
推薦は、過去の実績で評価され、確率的にも合格の見通しが高い制度です。もちろん優れた制度であり、適した人も多くいます。
しかし、「今この瞬間に何をやるかで未来が決まる」という、一般受験特有の緊張感と不確実性の中でこそ、人は自分の限界を押し広げます。
保証のない道を、自分の意志で選び、やり切った経験。それが、息子にとって最大の財産になりました。
最後に
息子が得たのは、「東大合格」という結果以上に、人生に必要な土台となる力です。
それは、指定校推薦では手に入らなかったもの。
自分を信じて、粘り強く進み続ける力。
不安に流されず、自らを律する力。
結果が出るかどうか分からない中で努力を続けた経験。
一般受験に立ち向かわれる受験生の皆さん。受験に合格しても、たとえ不合格であっても、努力を続けてきた自分に誇りを持って下さい。その後の人生においても、受験を通して手に入れた、「新しいことにチャレンジする力」「大きな壁を乗り越える力」を発揮して下さい。そうすれば、受験の合否以上に大事な、人生の成功が待っていると思います。
今は辛いかもしれませんが、自分を信じて頑張って下さい。応援しています。
東大合格率を少しでも上げたい人は必見!!



