今日は東京大学の五月祭に行ってきました。五月祭は、本郷キャンパスで開催される東大の学園祭。駒場キャンパスの駒場祭(11月)と並ぶ、学生たちの熱気と情熱があふれる大イベントです。
とにかく感動・・・。何がって?私、本郷キャンパスの中に、初めて足を踏み入れたんです。息子が東大に入学して、もう何年も経ちますが、初めて安田講堂の前に立ちました。
その堂々とした姿を前に、胸が熱くなりました。そして、あの日のことがふいによみがえってきました。
東大二次試験の朝ー。
前日から都内のホテルに泊まり、試験当日は息子と2人で試験会場へと向かいました。朝の静かな道を、言葉少なに歩きました。緊張で硬くなった息子に、私はいつも通りの母親を演じました。門の手前で立ち止まり、「いつもどおりで大丈夫。頑張って。」と声をかけ、握手をして送り出しました。
門の中へと入っていく息子の背中を、見えなくなるまで見送りました。門の向こうは、親の手が届かない世界。息子が一人で戦う場所。親としてできることは、ただただ祈ることだけでした。
どうか、実力を出し切れますように…。
落ち着かない気持ちで待ちました。何もする気になれなくて、本郷3丁目のモスバーガーで時間をつぶしました。ずっと同じ店に居るのも申し訳ないので、一旦店の外に出ようと思い、東京駅まで移動してみましたが、何も目に入ってこず。歩き疲れて、結局また本郷3丁目のモスバーガーに戻り、同じ席に座りました。
試験終了時刻。
息子からなかなか連絡がありません。
ようやく試験を終えた息子が帰ってきました。息子の表情は暗く沈んでいました。(うまくいかなかったんだな・・・)私は、すぐにそう感じました。でも、いつも通りの母親でいようと私は明るくふるまいました。「お疲れさま。よく頑張ったね。」その一言が、精一杯でした。
帰りの新幹線の中で、息子と私はずっと無言でした。
隣に座っている息子が、新幹線のテーブルに伏せて、小さく鼻をすする音が聞こえてきました。
息子が泣いている姿を見るのは、何年ぶりでしょう。
胸が締め付けられました。
時は流れ・・・
あれからもう何年、私は東大生の母となり、安田講堂の前に立っています。あの日の私には、こんな未来は想像もできませんでした。
あの日の息子と私に伝えたい。「数年後、ちゃんとここにいるんだよ。」って。
今日、私は五月祭に参加し、心から思いました。「私の人生に、感動と彩りを与えてくれて、ありがとう。」
でも、こうも思います。もし東大に合格できていなかったとしても、また別の素晴らしい未来があったはず。どこかの大学の学園祭に参加して、はしゃいでいたかもしれない。違う感動、違う出会いが待っていたかもしれない。
道は違えど輝ける。
人生ってそういうものですよね。

東大公式マスコット、こまっけろ(左)・めいちゃん(右)
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