【東大受験】勉強ばかりしている人は可哀想?――東大合格の先に見えた景色

受験
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「そんな時まで勉強して、人生楽しいの?」
「修学旅行ぐらい、思いきり楽しめばいいのに。可哀想」

先日、職場で交わされた雑談の中で、こんな言葉を耳にしました。

同僚のお子さんが通う高校では、難関大学を目指すクラスの生徒たちが、修学旅行の飛行機の中でも受験勉強をしていたそうです。その様子を見て、「勉強ばかりしていて可哀想」「人生を楽しんでいないのでは?」という意見が出ました。周囲の同僚たちも、その意見にうなずいていました。

その高校には付属大学があり、「そこまで勉強しなくても、付属の大学に進学できる」という環境もあります。だからこそ、なおさら「必死に勉強する姿」が、少し浮いて見えたのかもしれません。

ただ、その会話を聞いていて、私はどこか勉強を頑張っている子を見下しているような空気を感じてしまいました。


クラブ活動中心の高校生活は「正解」で、勉強中心は「可哀想」?

その話をしていた同僚のお子さんは、高校時代、サッカーに全力を注ぎ、いわゆる「キラキラした高校生活」を送られたそうです。
部活動を引退してから本格的に受験勉強を始め、私立の名門大学に合格されたとのこと。

クラブ活動と学業をうまく両立された、ひとつの理想的な成功例だと思います。

ただ、その成功体験があるからこそ、
クラブ活動をせず、勉強一筋で高校生活を過ごした子たちへの理解が、どうしても薄くなってしまうのではないか。私はそう感じました。

世の中には、部活で輝くタイプの子もいれば、勉強という分野で自分の可能性を伸ばす子もいます。
どちらが上でも、どちらが正解でもありません。

それなのに、なぜか――
スポーツに全てを捧げる姿は賞賛され、勉強に全てを捧げる姿は「可哀想」と言われがちなのは、なぜなのでしょうか。


修学旅行中も勉強する息子を見て思ったこと

私の息子は、私が何かを言ったわけではありません。
高校に入ってから、自分の意思で勉強するようになりました。

修学旅行の移動中も、勉強をするタイプです。

正直に言えば、私も思いました。
「そんな時ぐらい、勉強を忘れて思いきり楽しんでほしい」と。

でも同時に、息子の気持ちもよく分かりました。

本気で東大を目指している。
本気だからこそ、数時間の移動時間も惜しい。
「その時間を使わなければ、間に合わない」という現実を、本人が一番よく分かっていたのです。

高校生活では、友達と遊ぶ時間も、のんびり過ごす時間も、きっと人より少なかったでしょう。
いろいろなものを、犠牲にしてきたのだと思います。


それでも東大に合格できた理由

結果として、息子は東大に合格しました。

正直に言えば、
あの執念がなければ、合格はなかったと思っています。

東大受験は、才能だけでは乗り越えられません。
「ここまでやるか」という覚悟と執念が必要です。

それは、サッカーで全国大会を目指すことと、何も変わりません。
全国を目指す選手が、毎日厳しい練習を積み重ねるように、
東大を目指す受験生も、日々の積み重ねを続けるしかないのです。

ただ違うのは、
勉強の努力は、なぜか軽く見られがちだということ


「勉強だけできてもね…」と、私も言っていた

実は、偉そうなことを書いている私自身も、過去には同じようなことを言っていました。

「勉強だけできてもね」
「人生、楽しんだ方がいいよね」

今思えば、それは努力の種類を勝手に選別していた言葉だったと思います。

勉強ができることで、人生が開けることもあります。
進学先、研究分野、職業選択――その幅は、確実に広がります。

それは、決して「机の上だけの世界」ではありません。


東大に入ってから、息子が見ている世界

先日、息子は研究発表のために沖縄へ行ってきました
観光やシュノーケリングも楽しんだと、写真が送られてきました。

さらに来年には、研究室の教授に同行して海外へ行く予定もあります。
これらの交通費や宿泊費は、大学が負担してくれるそうです。

高校時代は勉強一色だった息子が、
今は研究・発表・交流・経験――とても忙しく、そしてとても充実した日々を送っています。

あの時、勉強に全てをかけたからこそ、
今、見られる景色があります。


勉強ばかりしている人は、本当に可哀想なのか?

私は今、こう思います。

勉強に全てをかけて頑張っている人は、決して可哀想ではない。
むしろ、心から尊敬します。

周囲の声に流されず、
「自分はこれで行く」と決め、
孤独な努力を積み重ねる。

それは、誰にでもできることではありません。

周りからどう言われようと、
自分の道を信じて突き進んでほしい。

その先には、
その人にしか見られない景色があります。



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