2025年度の東京大学一般入試の結果が発表されました。
今年は全体の志願者数が8,421人(前年比 -1,011人)と減少し、合格者数は2,997人でした。この記事では、各科類の志願者数・合格最低点・平均点の変動を詳しく分析しつつ、「合格可能性を高める戦略」や「入学後の進学選択」についてもお伝えします。
1. 2025年度 東大一般入試 志願者数の全体傾向
まず、志願者数の全体を見ると、前年より1,000人以上減少しています。2025年度入試では、文理それぞれの科類で足切りラインが引き上げられ、共通テストでより高い得点が必要になりました。そのため、足切りを突破できないと思った受験生が東大の受験をあきらめた結果であると考えられます。特に減少が目立つのは以下の科類です。
- 文III:前年比 -216人
- 理I:前年比 -357人
- 理II:前年比 -342人
2. 合格最低点・平均点の変動
東大入試は550点満点(四捨五入で小数第3位)で採点されます。
各科類の合格最低点と平均点の今年の動きを見てみましょう。
| 科類 | 合格最低点 | 前年比 | 平均点 | 前年比 |
|---|---|---|---|---|
| 文I | 336.29 | +5.27 | 359.74 | +1.85 |
| 文II | 332.24 | +0.01 | 355.81 | -1.19 |
| 文III | 321.93 | -9.16 | 344.12 | -9.11 |
| 理I | 321.00 | -5.24 | 348.86 | -6.71 |
| 理II | 313.15 | -0.99 | 333.25 | -5.11 |
| 理III | 368.67 | -11.81 | 395.27 | -8.69 |
注目ポイント:
- 合格最低点が最も低いのは、理II(313.15点)と文III(321.93点)。
- 理IIIは医学部進学を前提とするため依然として高水準(368.67点)ですが、前年比で最低点が大きく下がっています。
- 文IIIの最低点の下げ幅(-9.16)は文系で最大。志願者減少と受験者層の変化が影響している可能性があります。
3. 進学選択と科類選びの戦略
東大では入学後、2年次終了時に進学選択(旧・進学振り分け)を行います。
つまり、入試の時点で最終的な学部・学科が決まっているわけではなく、1〜2年次の成績で行き先が決まります。
学部ごとのおすすめ科類
- 法学部を目指すなら → 文I
- 経済学部を目指すなら → 文II
- 工学部を目指すなら → 理I
これらは入学時の科類と進学先の相性が良く、必要な成績基準も比較的安定しています。
4. 「どうしても東大に合格したい人」への裏戦略
もし「行きたい学部は入学してから目指せばいいから、とにかく東大に入りたい」と考えている場合、
合格最低点が低めの科類を狙うという戦略もあります。
- 文系 → 文III
- 理系 → 理II
2025年度もこの2つは最低点が比較的低く、合格可能性を上げやすい傾向があります。
入学後の成績次第では、希望する学部に進学できる可能性も十分あります。
5. ただし、この戦略には「覚悟」が必要
この方法はあくまで「合格最低点の傾向」を利用するものであり、以下の注意点があります。
- 年度によって逆転もあり得る
実際、過去には文IIIや理IIの方が高得点を要求された年もあります。倍率や受験者層で大きく変動するため、「低いはず」が通用しない年もあるのです。 - 進学できない学部もある
例えば理IIからは航空宇宙工学科への進学はできません。
自分がやりたい学問や将来の進路に直結する学部が制限される可能性があるため、事前確認は必須です。 - 成績競争が激しい
入学後に他科類から人気学部へ進むには、上位成績を取る必要があります。高校までの勉強量以上に、大学入学後の努力が問われます。
6. 科類別の特徴と進学可能学部
文I(法学部志望向け)
- 法学部進学者が多く、入学後の成績基準は比較的高め。
- 公務員志望や法律家を目指す学生が集まる。
文II(経済学部志望向け)
- 経済・経営分野に強い。社会学部や教育学部にも進学可能。
- 数学が得意な文系受験生に有利。
文III(合格最低点低め)
- 教養学部や文学部志望者が多い。
- 他学部への進学も可能だが、成績上位を狙う必要あり。
理I(工学系全般)
- 工学部・理学部・情報系に幅広く進学可能。
- 理系の中でも最も人気が高く、競争は激しい。
理II(農学部・薬学部・理学部系)
- 農学・薬学・生命科学系に進む学生が多い。
- 工学系への一部制限ありだが、合格最低点が低め。
理III(医学部医学科)
- 圧倒的高得点が必要。
- 医師志望以外には事実上向かない。
7. 科類選びは「合格しやすさ」だけでなく「将来」も考える
確かに合格最低点の低い科類を狙うことで、東大合格の可能性は上がります。
しかし、入学後の学部選択はあなたの将来に直結します。
- 将来の職業や研究分野を見据える
- 入学後の成績争いに勝てる覚悟を持つ
- 進学制限を必ず確認する
この3つは必ず押さえておきましょう。
まとめ
- 2025年度東大入試では志願者数が減少し、特に文IIIと理IIが最低点で有利。
- 第一志望の学部があるなら、それに直結する科類を選ぶのが王道。
- 「とにかく東大に入りたい」場合は、文IIIや理IIを狙う戦略もあり。
- ただし、入学後の成績や進学制限には十分注意が必要。
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