親の声かけで子どもの進路は変わる?~公立中から東大に合格した息子の話~

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「東大合格」という言葉を聞くと、多くの人は「天才的な頭脳」や「幼い頃からの徹底的な教育」を思い浮かべるかもしれません。確かに、中学受験を経て難関進学校に進み、そのまま東大を目指すというルートは王道のひとつです。

しかし、すべての東大合格者が小学生の段階から東大を意識していたわけではありません。むしろ、身近な日常の中にある「親の何気ない声かけ」や「小さなきっかけ」が、子どもの進路を大きく変えることがあります。

この記事では、中学受験をせず公立中学からスタートした息子が、最終的に東京大学に合格するまでの道のりを振り返りながら、親ができる「前向きでプレッシャーを与えない声かけ」の大切さについてご紹介します。


公立中学からのスタート:部活と遊び中心の日々

息子は中学受験をせず、当たり前のように地元の公立中学に進学しました。中学に入ってからは、部活や遊びが中心。勉強は定期試験の前に1週間だけ詰め込み、というスタイルでした。

それでも成績はまずまず。公立中学では基礎レベルの学習が中心であったこともあり、短期間の勉強で対応できていたのでしょう。

そんな息子の成績表を見て、私がかけた言葉はとてもシンプルでした。

「すごいね。ちょっと勉強しただけで、こんなに取れるんや。やればできる子やもんな、ハハハッ。」

冗談交じりの軽い声かけ。しかし、この言葉が後になって大きな意味を持ちました。本人にプレッシャーをかけることなく、「自分はやればできる」という自己肯定感を自然に植え付けたのです。


成績が伸び始めた中学3年生:努力と成長を認める言葉

中学3年生になると、部活に加えて受験勉強が始まりました。すると、徐々に成績が上がっていきました。

この頃の私の声かけは、より具体的なものでした。

「やったら、やった分伸びるってすごいよね。」

努力と成果がつながる喜びを、親が一緒に共有する。これは子どもにとって何よりの励みになります。息子もこの言葉を素直に受け止め、自信を深めていきました。

結果として、当初は偏差値60程度の高校を希望していたのが、最終的には偏差値68の進学校に合格。学年の中でも数人しか受からない難関校に合格したことで、さらに自己肯定感を高めることができました。


高校での学びと、運命を変えた説明会との出会い

高校入学後、息子は定期テスト前だけでなく、日常的に勉強に取り組むようになりました。

そんな中、高校2年生の夏。自宅に届いた大手予備校からの広告が、運命を変えることになります。そこには「東大・京大・国公立医学部説明会」の案内が書かれていました。

息子は当初、志望校をまだ決めておらず、「気が向いたら行こうかな。」と、広告にも特に反応しませんでした。そのまま放置され、申し込みの締め切り間近になったため、私がこう声をかけました。

「もうすぐ締切やけど、行かなくていいの?東大か京大か、どっちか行ってみたら?」

この一言がなければ、広告はゴミ箱に入っていたかもしれません。結局、息子は自らの意思で「東大の説明会に行ってみる」と選択しました。

東大の説明会と京大の説明会は別日であったため、両方に参加することができたのですが、息子は東大を選びました。

そして、説明会で耳にした「東大合格者の高2模試の平均偏差値」が、自分の偏差値と同じだったことを知った瞬間、彼の中で火がつきました。

「自分でも東大を目指せるかもしれない。」

こうして息子は、東大志望を決意したのです。


予備校への進学を後押しする言葉

さらに、高2の終わりには予備校からの招待状が届きました。2教科を無料で受講できるという特典に加え、自習室を自由に使えることが魅力でした。

塾に通ったことがなく、自学自習で成績を伸ばしてきた息子は、最初はあまり乗り気ではありませんでした。「講義型の塾は自分には向いていいない」と思ったからです。そこで私はこう伝えました。

「他の東大受験生と一緒に勉強した方が、周囲のレベル感もわかるし、いいんじゃない?」

息子は「確かに周りに東大受験生が一人もいないのは不安かも」と納得。息子の高校には東大受験生が他にいなかったのです。(のちに一人現れましたが。)息子は孤独な戦いをしていました。結果的に予備校に通うことになり、これが大正解でした。東大の二次試験は記述式。添削指導を受けられるようになったことで、自学だけでは得られなかった力を伸ばすことができました。


親の声かけが持つ力

こうして息子は、着実に実力を伸ばし、最終的に東京大学に合格しました。振り返れば、その背景には「親の声かけ」が常にありました。

  • 中学時代:「やればできる」という自己肯定感を育む言葉
  • 受験期:「努力は成果につながる」という実感を共有する言葉
  • 進路選択の岐路:情報を与えつつ、最終的には本人に決めさせる声かけ
  • 予備校選び:環境の重要性に気づかせる促し

もしもこれらの声かけがなかったら?もしも広告をそのまま捨てていたら?東大を目指すことさえなかったかもしれません。

親の言葉は、子どもの進路を押し付けるためのものではなく、「可能性を広げるきっかけ」になり得るのです。


まとめ:前向きでプレッシャーを与えない声かけを

子どもを東大に合格させるために必要なのは、特別な教育や高額な塾通いだけではありません。日常の中での、親のちょっとした言葉が大きな力になります。

大切なのは以下の3点です。

  1. 前向きな声かけ
    成績がどうであれ、「やればできる」「伸びているね」と努力を認めること。
  2. 情報提供と促し
    説明会や予備校の案内など、チャンスをさりげなく差し出すこと。
  3. 本人の意思を尊重
    最終的に選ぶのは子ども自身。親はあくまで伴走者に徹すること。

親の声かけひとつで、子どもの未来は変わります。何気ない一言が、子どもにとって「自分もできるかもしれない」という勇気を与え、やがては東大合格という大きな成果につながることもあるのです。


過干渉にご注意!!

東大合格ブログ|過干渉ではありませんか?適切な親子の距離とは
息子が東大に合格して、しばらく経ちました。今、私はこのブログを通して、受験や子育てについて少しずつ言葉にしています。このブログを立ち上げたきっかけの一つは、「受験期に親として何をしていたか」を振り返ることでした。しかし、振り返ろうにも、実は私は息子がどんな勉強を、いつ、どれだけやっていたのか、ほとんど知らなかったのです。受験期、息子がどんな勉強をしていたのか「知らなかった」母親です息子は中学生のこ...

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