受験生の子どもを持つ親にとって、「信じて見守る」というのは理想でありながら、現実はとても難しいものです。
「もっと勉強してほしい」「スマホばかり見ているけど大丈夫?」「このままで本当に受かるの?」
そんな不安が心を埋め尽くし、信じたい気持ちとは裏腹に、つい口を出してしまう。
そして後で、「また言いすぎた…」「どうして信じてあげられないんだろう」と自分にイライラしてしまう。
この記事では、そんなあなたの心を少し軽くするために、共感と実践的なヒントをお届けします。
東大生の親は干渉しない?
息子は東大に在学中ですが、息子の友人に話を聞いても、親が干渉的だったという家庭は少数派です。中学受験をした友人が多いのですが、息子は塾に通わず遊んでばかりいたので、塾に通わされて、中学受験をさせられた友人は、さぞかし大変だったのではないかと思っていました。しかし、友人たちに話を聞くと、通塾や受験が苦痛だったという友人は、ほぼいないということでした。むしろ、楽しんでいたと話す友人が多かったとのこと。塾に通わせるということは、教育熱心な親(家庭)であることは確かだと思いますが、こどもにプレッシャーを与えることなく、楽しく勉強する環境を作っていたのだと思います。「信じる」「見守る」という親の姿勢がないと、子どもは窮屈に感じ、勉強に対する意欲はなくなってしまいます。
なぜ「信じて見守る」のは難しいのか?
まず、あなたが抱えているイライラや葛藤は、ごく自然な親の感情です。
特に東大や難関校を目指すような受験では、親も子も真剣です。
子どもが将来つまずかないように、悔しい思いをしないように・・・。
それだけ大事に思っている証拠なのです。
でも、「愛情」と「不安」はセットになって動くことがあります。
その不安が、知らず知らずのうちに子どもの行動をコントロールしたくなる衝動につながるのです。
「信じる」とは、コントロールを手放すこと
ここで一つ、大切な視点をお伝えします。
信じるとは、「結果」を信じることではなく、「努力する力があること」を信じることです。
つまり、「この子なら最後まで粘れる」「乗り越える力がある」と信じること。
それは、テストの点数や偏差値では測れません。
「今サボってるように見えるけど、追い込まれたときにやるタイプかもしれない」
「一見のんびりして見えるけど、心の中では考えているかもしれない」
そうやって、“見えていない部分”を想像することが、「信じる」の第一歩になります。
どうすれば見守れる?3つの実践ポイント
1. 「見守る」とは“何もしない”ことではない
見守るというのは、放置することではありません。
静かに寄り添い、応援する態度のこと。
たとえば…
- 「今日はどうだった?」と、勉強以外のことも話す
- 毎日のお弁当に、小さなメッセージを添える
- 模試の結果を見ても、反応をグッとこらえて「どう感じた?」と問いかける
これらはすべて“信じているからこそできる見守り”です。
2. 子どもの“自分軸”を育てる
つい「○○大学に受かってほしい」と思ってしまいますが、
ゴールは“合格”ではなく、“自分で選び、決断できる人に育つこと”ではないでしょうか。
そのためには、親が「信じて見守る姿勢」を見せることが、何よりの教育になります。
信じてもらった経験は、子どもを強くします。
3. 不安を吐き出す「親のサポート先」を持つ
不安を抱え込まないことも大切です。
親だって、誰かに話していい。たとえば…
- 同じ立場のママ友とお茶をする
- 信頼できる先生や塾の担当に相談する
- 日記やブログに書いて気持ちを整理する
親自身が「安心できる場所」を持つことが、子どもを信じる力にもつながります。
最後に:子どもも、あなたも成長している途中
「信じてあげたいのに、見守れない」——それは、親として真剣に向き合っている証です。
でも、完璧な親じゃなくてもいい。
イライラする日があってもいい。
大切なのは、立ち止まって「自分はどうしたいのか」を考え直せる、その姿勢です。
子どもは、そんなあなたの姿を見て、きっと何かを感じ取っているはずです。
だから今日も、無理せず、少しだけ深呼吸してみませんか。
あなたも子どもも、成長の途中です。
一緒に、歩いていけばいいのです。
過干渉ではありませんか?適切な親子の距離とは?



