東大を目指す受験生にとって、勉強時間は限られた貴重なリソースです。その中で、「得意科目を伸ばすべきか」「苦手科目を克服すべきか」と悩む方は少なくありません。
どちらを優先するべきか──この問いに、ひとつの正解はありません。しかし、東大合格というゴールに照準を合わせたとき、明確な戦略と順序は存在します。
今回は、データと入試制度に基づいて、最も合理的で効果的な学習方針について解説していきます。
東大の入試の特徴を知る
まず前提として、東京大学の入試は「総合力」が問われます。
東大の試験は、共通テスト+二次試験(5教科)で構成されています。得意科目で高得点をとっても、他科目で足を引っ張れば、合格は遠のきます。東大の合否判定は「総合点主義」であり、極端な凸凹は不利に働くのです。
これは、東大の「足切り制度」にも見て取れます。共通テストで一定の得点に届かない場合、二次試験に進めません。つまり、いくら二次試験に自信があっても、基礎的な苦手科目が足を引っ張れば、そこで脱落する可能性があるということです。
得意科目を伸ばすメリット
まず、得意科目を伸ばすメリットは非常に大きいです。理由は以下の通りです。
① 短時間で点数が伸びやすい
得意科目は、すでに基礎ができている状態です。そこに追加で時間をかければ、得点効率が高く、偏差値も跳ね上がりやすい。特に東大の二次試験では、得意科目が記述式で活きる場面が多く、強みに磨きをかけることで「得点源」を作ることができます。
② モチベーションが維持しやすい
得意科目の学習は、本人の成功体験につながりやすく、勉強の原動力になります。勉強を継続する上で、「自分はできる」という自信は非常に重要です。苦手克服に行き詰まったときの逃げ道にもなります。
苦手科目を克服するべき理由
一方で、苦手科目を放置してはいけない理由も明確です。
① 東大では全科目の得点が合否に影響する
東大の採点では、どの科目も決して「捨てていい科目」は存在しません。理系でも国語や英語、文系でも数学は必須です。極端に低い得点の科目があると、合計点で大きなビハインドになります。
たとえば、理系受験生で数学と理科は得意でも、英語が苦手で半分も取れないとなれば、合格は厳しくなります。
② 「平均点以上」が必要
苦手科目といっても、「完璧」にする必要はありません。東大入試で求められるのは、すべての科目で「平均点を超える」水準。つまり、苦手科目でも合格ラインの水準に持ち込むことが重要なのです。
実際にどう優先順位をつけるべきか?
ここで、具体的な戦略を提案します。
【ステップ1】得意科目を先に固める
まずは得意科目を徹底的に伸ばし、合格可能性を引き上げる「得点源」をつくります。これは、早期に成果を出しやすく、自信にもつながります。模試でも高偏差値を取りやすくなり、判定が上がるので精神的な安心感も得られます。
【ステップ2】苦手科目を「平均点超え」に持ち込む
次に取り組むのが苦手科目。ここでは「満点を取る」のではなく、「合格点を取る」ことを目的としましょう。
具体的には、過去問を分析し、頻出の単元・出題形式だけを重点的に演習します。全範囲を完璧に網羅しようとすると効率が悪いので、出るところだけに絞る「戦略的捨て問」が重要です。
合格者は「苦手科目を捨てていない」
東大合格者の多くは、苦手科目を捨てていません。得意科目で高得点を狙いながら、苦手科目も「平均点以上」を取る。このバランス感覚が、合格には不可欠です。
とくに「英語」や「数学」は配点も高く、差がつきやすい科目です。苦手だからといって避けていると、どんなに他が良くても合格点に届かなくなるリスクがあります。
時間配分のコツ
1日の学習時間のうち、
- 6割:得意科目をさらに伸ばす
- 4割:苦手科目の基礎・頻出分野に集中
このバランスがもっとも効率的といえるでしょう。得意科目で高得点を狙いながら、苦手は「失点しない」レベルに引き上げておく。この二段構えが合格への王道です。
結論:どっちもやる。でも「順番」が大事
「得意科目を伸ばすか」「苦手科目を克服するか」
結論としては、「どちらもやる」が正解です。
しかしその順番としては、
- 得意科目で得点源を作る
- 苦手科目は平均点を超えるレベルまで効率よく仕上げる
これが、東大合格への最短ルートです。
限られた時間で合格を目指すには、感情に流されず、戦略的に取り組むことが求められます。不得意科目ばかりに時間をかけて、得意科目の伸びを止めてしまうのは非効率。一方、苦手を放置して落ちるのも避けたい。
「得意は伸ばす、苦手は抑える」
この黄金比を意識して、受験勉強に取り組んでみてください。
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