中学受験や高校受験の進路選びで、こんな悩みを抱えている保護者の方も多いのではないでしょうか?
「少しでも偏差値の高い学校に入ってほしい」
「上を目指すことが子どものためになるのでは?」
その気持ちは、親として当然のものです。自分の子どもには、より良い環境で学んでほしい、可能性を広げてあげたい──そう思うからこそ、「チャレンジ校」に挑ませたくなります。
周囲により優秀な学生がいることで、切磋琢磨してより成長できるのではないか。少しでも偏差値の高い学校に行った方が、質の高い教育が受けられるのではないか?そう考えるのも理解できます。
しかし、実は「ギリギリで合格できる学校」と「余裕を持って合格できる学校」、どちらに進むかによって、その後の学習や成長に大きな差が生まれることがあります。
合格がゴールになっていないか?
多くのご家庭で起こりがちなのが、合格をゴールにしてしまうケースです。
たとえば、偏差値65の中学校に、ギリギリで合格したとしましょう。合格の瞬間は喜びでいっぱいですが、入学後に待っているのは「自分より勉強ができる子ばかりの環境」です。
小学校では成績トップだった子も、急に下から数えた方が早い位置になってしまう。しかも、周囲の子どもたちは、受験後もペースを落とすことなく勉強を続けている場合が多い。気がつけば、どんどん成績が下がっていき、やる気も自信も失ってしまう──こうしたケースは、決して少なくありません。
ギリギリ合格は、常に「追いかける」立場に
ギリギリで合格した場合、入学後の学習についていくのが精一杯になります。
「わからない授業内容」
「終わらない課題」
「取れないテストの点数」
これらが続くと、子どもは「自分は勉強ができない」と思い込んでしまい、学ぶこと自体へのモチベーションを失ってしまいます。さらに、他の生徒との比較に疲れ、自己肯定感が著しく下がってしまうのです。
追われるような毎日を過ごすことで、本来持っていた好奇心や集中力が失われ、受験前より学力が落ちてしまうことすらあるのです。
余裕合格は、「攻め」の学びができる
一方で、余裕を持って合格できる学校に進学した場合はどうでしょうか。
入学後も授業にしっかりついていける。小テストや定期テストでも上位に入れる。先生からの評価も高い──こうした「成功体験」の積み重ねが、子どもの自信を育てます。
成績上位にいることで、学校からの扱いも変わります。特別講習や、外部模試への推薦など、さらなる成長につながるチャンスが多く巡ってくるのです。
こうしたポジティブな環境の中で、自ら目標を立てて勉強できるようになります。「どうせムリ」と思うのではなく、「もっと上を目指せるかも」と思えるようになる。この違いは、非常に大きいのです。
1番手校の最下位より、2番手校のトップである強み
「どうせなら、1番高いところを目指してほしい」と思うのは親心です。でも、長い目で見たときに、2番手校でトップを維持している生徒の方が、進学実績が良いケースは多くあります。
その理由は、上位のポジションにいると、
- 先生からの手厚い指導を受けられる
- 難関大学向けの特別対策に参加できる
- 競争に疲弊せず、安定した精神状態を保てる
など、プラス要素が圧倒的に多いからです。
さらに、推薦・総合型選抜(旧AO)などでも、成績上位者は圧倒的に有利になります。生徒会や部活動との両立もしやすく、内申も伸びやすい。受験の選択肢が増えるのです。
「合格実績」より、「わが子に合う学校」を選ぶ
偏差値や進学実績だけを見て、「この学校が一番いい」と考えるのは危険です。
その子に合った学び方ができる学校はどこか。
その子が自信を持って成長できる環境はどこか。
学校選びにおいて最も重要なのは、「通い始めてから、どんな3年間・6年間を送れるか」です。
中学受験や高校受験はゴールではありません。その先にある大学受験、そして将来の人生につながっています。だからこそ、「余裕を持って合格できる学校を選ぶ」という視点は、決して妥協ではなく、賢い選択なのです。
まとめ:子どもが伸びるのは「勝てる場所」
中学・高校受験において、「どこに入るか」ももちろん大切です。でも、本当に大切なのは「入ってからどう過ごせるか」。
- 自信を持って学べる環境
- モチベーションが維持できる環境
- 自己肯定感を高められる環境
これらがそろってこそ、子どもは本当の意味で「伸びる」のです。
1番手校で苦しむより、2番手校で自信をつける。その積み重ねが、最終的には第一志望の大学合格につながるケースも珍しくありません。
「うちの子が活躍できるのはどこか?」──そんな視点で、進路選びをしてみてはいかがでしょうか。
ちなみに、「中学・高校受験」と「大学受験」は、まったく違う世界です。大学受験においてはこちらを参考にして下さい。↓↓↓



