「寝る時間がもったいない」と思っていませんか?
「東大合格」と聞くと、「睡眠時間を削ってでも勉強したのでは?」と想像する人は多いかもしれません。しかし、実際に合格した本人や家庭の実態は、まったく逆であることが多いのです。わが家の息子も、東大を志してからも、夜更かしをすることなく、毎晩しっかり寝ていました。
今回は、「睡眠は削るべきではない」「夜通しの勉強は非効率である」ことを、東大合格までの道のりを振り返りながらお伝えします。
睡眠不足がもたらす致命的な影響
私たちが想像する以上に、睡眠は脳の働きと直結しています。睡眠時間が足りないと、以下のような影響が出ます。
- 記憶の定着力が低下する
- 注意力が散漫になり、ミスが増える
- 思考力・判断力が鈍る
- 感情のコントロールが難しくなる
- 免疫力が下がり、体調を崩しやすくなる
どれも、受験勉強にとって致命的な障害です。特に東大レベルになると、暗記ではなく「考える力」が求められるため、睡眠によって脳がしっかり回復しているかが勝負を分けます。
「長時間勉強=努力」とは限らない
よく「一日10時間以上勉強した」という話を聞きますが、量だけを追いかけても実力は伸びません。大切なのは、「どれだけ頭が冴えた状態で質の高い学習ができているか」です。
睡眠不足のまま参考書を開いても、読んだ内容が頭に入らず、集中もできません。たとえ机に向かって10時間過ごしても、実質的な勉強時間は半分以下かもしれません。
わが家の息子も「眠いときに無理しても意味がない」と理解しており、夜12時を過ぎる勉強は一切していませんでした。むしろ、日中や夕方のうちに集中して取り組むことに力を注いでいました。
「夜型学習」の落とし穴
一部では「夜は静かで集中しやすい」と言われることもありますが、それが毎日続くと体内リズムが狂ってしまいます。
特に、受験本番は午前中に始まることがほとんどです。夜型の生活をしていると、試験当日の午前中に本来のパフォーマンスを発揮できません。
東大入試も朝から始まります。つまり、「朝型生活で頭を働かせる」練習を日頃からしておく必要があるのです。
東大合格者が実践していた「睡眠の習慣」
では、実際に東大に合格した子たちは、どんな睡眠習慣を持っていたのでしょうか?
1. 平日も休日も、就寝・起床時間を一定に保つ
生活リズムが安定していると、体内時計も整い、日中の集中力が高まります。わが家では、平日も休日も大きな差が出ないように気をつけていました。
2. 寝る前のスマホ・PCは控える
ブルーライトは脳を覚醒させるため、就寝前のスマホ操作は睡眠の質を下げます。息子も寝る1時間前には画面を見るのをやめ、本を読むか、軽くストレッチをする時間にしていました。
3. 日中にしっかり活動する
運動不足だと夜になっても眠れず、寝つきが悪くなります。定期的な運動や散歩も睡眠の質向上に繋がりました。
勉強と睡眠の「メリハリ」が脳を育てる
一見「休んでいるように見える睡眠」は、実は最も効率的な学習時間の一部とも言えます。人間の脳は、寝ている間にその日学んだ情報を整理・定着させる働きをします。つまり、睡眠を削るとその日覚えたことが“記憶に残らない”ということにもなるのです。
息子も、「寝る前に覚えた英単語は、翌朝定着している感覚がある」と言っていました。睡眠は単なる休憩ではなく、むしろ「脳を鍛えるための学習サポート時間」として捉えるべきです。
「頑張る=寝ない」は時代遅れ
かつては「根性論」が支配的で、「寝る間を惜しんで努力すべき」という価値観がありました。しかし、現在の教育・脳科学の知見では、「よく寝て、効率よく勉強する」方が圧倒的に有利だと分かっています。
無理に睡眠を削って「私は頑張っている」と自己満足しているうちは、真の成長は望めません。
本当に結果を出す子は、自分の脳と体のコンディションに敏感で、日々の生活を丁寧に整えています。
まとめ:東大合格は「睡眠習慣」から始まる
東大に合格した多くの子に共通しているのは、「無理なことはしない」「自分のペースを守る」「生活リズムを大切にする」という姿勢です。
その根底にあるのが、「しっかり眠ること」の重要性。
「寝る子は育つ」は、まさに真理です。睡眠を犠牲にするのではなく、武器にする発想を持ってください。
「今日もよく寝た。だから、集中して勉強できる。」——このサイクルを回せることこそが、合格に近づく一歩です。
1日12時間勉強は必要?



