このテーマがどれほどの方に届くのかはわかりません。
でも、私と同じように、シングルマザー家庭でお子さんが東大を目指している方も、きっといらっしゃると思います。
そんな方に、少しでも何か参考になることをお伝えできたらと思い、書いてみます。
私が離婚したのは、息子が幼稚園の頃でした。
あの日、息子を車に乗せて、離婚届を持って市役所へ行きました。
手続きは10分ほどで終わり、あっけないほど簡単に、私たちの家族の形が変わってしまいました。
窓口では淡々と手続きを済ませたものの、車に戻った瞬間、涙があふれてきました。
息子には、離婚というものが何なのか、きっとわかっていなかったと思います。
それでも、泣いている私を見て、息子も同じように泣いていました。
私は息子に「これから絶対に幸せになろうね」と声をかけました。
息子はまだ小さく、意味までは理解していなかったかもしれませんが、私の気持ちだけはちゃんと受け止めてくれていた気がします。
時が流れ、小学生になった息子は、よく笑い、よくしゃべる、ちょっと面白い子に育ちました。
参観日には、教室の後ろを何度も振り返り、私を見つけるとニコニコ手を振って、うれしそうにしていました。
この頃の息子は、勉強にはまったく興味がなく、宿題もなんとか提出できる程度。
でも、私はただ「この子には幸せな人生を歩んでほしい」と、それだけを願っていました。
「将来、何になりたい?」とよく尋ねました。
「自分の好きなことを仕事にできたら、すごく幸せだよ」とも伝えました。
けれど息子はあまり夢を語ることがなく、「特になりたいものはない」と言っていました。
その背景には、家庭環境の影響もあったのかもしれません。
だから私はこう言いました。
「何もなりたいものがないのなら、将来の選択肢を広げるために、今は勉強しておくといいよ」と。
それが、息子の勉強への意識の原点になったように思います。
高校2年生のとき、私は息子に聞きました。
「どうして東大を目指そうと思ったの?」
息子は「選択肢が広がるから」と答えました。
私が以前言ったことを覚えていたのか、それとも自分でそう感じたのかはわかりません。
でも彼は、自分の意思で東大への道を歩き始めたのです。
今、ふと思うのです。
もし私が離婚していなかったら、もしシングルマザー家庭でなかったら――それでも彼は東大を目指しただろうか?
答えは「NO」だと思います。
今の家庭環境が、彼の原動力の一部になっていた。そう感じるのです。
息子に「親孝行しよう」といった明確な意識があるわけではないと思います。
でも、何かしら彼なりに背負っているものがあるのかもしれません。
実際のところは聞いたことがないので、あくまで想像の域を出ませんが。
離婚をした当初、大人の身勝手で子どもに寂しい思いをさせてしまったことに、私はずっと罪悪感を抱いていました。
そのかわり、「この子を絶対に幸せにする」と心に誓って生きてきました。
でも、精神的にも経済的にも、時間的にも余裕がない中で、理不尽に息子に当たってしまったこともありました。
それでも私は、息子を心から大切に育ててきたつもりです。
その思いは、きっと息子にも伝わっていると信じています。
そして、その積み重ねが、今につながっているのだと思います。
同じような状況で子育てに奮闘しているお母様方へ。
心から、応援しています。
母親失格なんじゃないかと、不安になることもあるかもしれません。
でも、ちゃんと愛情をもって育てていれば、子どもは母の背中を見て、たくましく育ってくれます。
そして、思いがけないプレゼントのようなものを、人生のどこかで返してくれることがあります。
私は今、息子とともに、幸せな日々を送っています。
どうか無理をせず、毎日を大切に過ごしてくださいね。
※この記事が、どなたかの心にそっと寄り添えたら幸いです。
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