浪人生活は、本人にとっても親にとっても試練の時間です。なかでも見過ごされがちなのが、浪人生が抱える「孤独感」。予備校や塾に通っているとはいえ、日々の大半を一人で過ごし、結果が見えないなかで勉強し続けるというのは、思っている以上に孤独で、重たいものです。
この記事では、東大を目指して浪人中の子どもをもつ親として、「孤独とどう向き合うか」「親にできる寄り添い方とは何か」について考えてみたいと思います。
「親の言葉」が子どもの孤独を深めることもある
浪人生は、自分なりに必死に頑張っている一方で、成果がすぐに出るわけではありません。模試の判定に一喜一憂しながらも、心の奥では「本当にこれでいいのか」「このままで受かるのか」と自問自答しています。
そんなとき、親からの不用意なひと言が、子どもの心をさらに孤独にさせてしまうことがあります。
例えば――
- 「今日どれくらい勉強したの?」
- 「模試の結果、どうだった?」
- 「東大、本当に大丈夫なの?」
こうした言葉は、親としては心配や応援の気持ちから出てくるものかもしれませんが、浪人生の心には「監視されている」「信用されていない」というメッセージとして届いてしまうこともあります。
「何も言わない」も愛情のひとつ
親として何かしてあげたいという気持ちはよくわかります。ですが、浪人期の子どもが必要としているのは、「アドバイス」や「励まし」よりも「静かな信頼」かもしれません。
実際、合格した東大生の多くが語るのは、「親が何も言わずに見守ってくれたのがありがたかった」ということ。
「頑張れ」と言われるより、「あなたなら大丈夫」と信じてくれることの方が、ずっと心強いのです。
沈黙のなかにある愛情。それが、浪人生の孤独をそっと包み込む一番の寄り添い方かもしれません。
「日常の安心感」が孤独を和らげる
浪人中の子どもは、日々の小さなことで気持ちが乱れることがあります。特に、食事や生活リズムなど、環境が不安定になると、精神的なバランスも崩れやすくなります。
親ができるのは、特別なことではありません。
- 温かい食事を毎日用意する
- 部屋の明かりをつけて待っている
- 「おかえり」「おはよう」と自然に声をかける
そうした何気ない日常の積み重ねが、子どもにとって「自分は一人じゃない」「安心して頑張れる場所がある」と感じさせるのです。
「わかってくれている」と感じる一言の力
ある浪人生が、こんなふうに言っていました。
「結果が出ないとき、親に言われて一番嬉しかったのは、『今は本当に大変だよね。でも、あなたの頑張りはちゃんと伝わってるよ』という言葉でした。」
「理解してくれている」と子どもが感じるとき、孤独はぐっと和らぎます。
親がすべてを解決しようとしなくていい。ただ、「そばにいるよ」「ちゃんと見てるよ」というメッセージが伝われば、それで十分なのです。
「孤独に耐える力」こそが、東大に通じる力かもしれない
東大に合格するために必要な力のひとつは、「孤独に耐える力」だとも言われます。先の見えない不安の中で、自分を信じて机に向かい続ける――それは簡単なことではありません。
だからこそ、親にできるのは、その孤独に「付き添う」こと。何もできなくてもいい。ただ、「あなたは一人じゃない」と、見えないところで支えること。
結果が出るかどうかではなく、その過程の中で子どもがどれだけ強くなったか。そこに目を向けてあげられる親でありたいと思います。
まとめ:子どもの「孤独」を信じて見守るという選択
浪人生活のなかで、子どもが孤独を感じるのは、むしろ健全なことです。本気で東大を目指しているからこそ、不安にもなるし、誰にも頼れないような気持ちにもなります。
親としての役割は、その孤独を「なくす」ことではなく、「一緒に抱える」ことなのかもしれません。
「そばにいるよ」「あなたを信じているよ」という静かなメッセージを、態度や日常の中で伝えながら、合格の日を信じて待ちましょう。
浪人生活のゴールは、東大合格という結果だけでなく、「孤独に打ち勝ち、自分を信じる力を身につけたこと」。
それを親子で一緒に迎えられたら、何よりの喜びになるはずです。
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