受験とママ友との距離感~子どもの未来を守るために

受験
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子どもを育てていく中で、「ママ友」との関わりは避けて通れないものだと感じる方も多いのではないでしょうか。特に、受験を意識するタイミングになると、ママ友同士の情報交換が活発になり、そこから生まれるプレッシャーや焦りを感じるお母さんも少なくないと思います。

しかし、私はいわゆる「ママ友」と呼ばれるような友達はほとんどいません。いたとしても、子どもの受験について話したことは、ほとんどありませんでした。息子も特に塾に通うことはありませんでしたし、「勉強はできたらありがたい。でも勉強以外にも得意なことがあれば、それでいい」というスタンスで子育てをしてきました。

息子の成長スピードに合わせて、無理なく、焦らず、必要以上に先回りすることなく、ただただ見守るという育児。今思えば、それが息子にとって自然な学びと成長を促す環境になっていたのかもしれません。

けれど、もし私が「お受験志向」の強いママ友グループに所属していたら、どうなっていたでしょうか。

「この時期から勉強を始めないと、いい大学には行けないよ」
「中学受験は今や常識」
「塾に行っていないなんて信じられない」

そんな声が当たり前のように飛び交う環境にいたら、私は自分の子育ての方針に自信を持てず、周囲に合わせなければという焦燥感に駆られていたかもしれません。

集団の「常識」が、あたかも絶対的な正解のように語られると、それに従わない自分が「間違っている」ように感じてしまう。取り残されているのではないかと不安になる。これは、多くの母親が無意識のうちに感じている感情ではないでしょうか。

確かに、早期から受験を見据えた教育が功を奏するケースもあります。本人が意欲的で、その道が自分に合っているなら、それは素晴らしい選択です。

しかし一方で、ママ友との会話から得た情報や比較が、プレッシャーとなって母親の心を追い詰め、その不安を子どもにぶつけてしまうこともあります。

「あの子は模試で何点だった」
「うちの子は塾の上位クラスにいる」

そんな話を聞けば聞くほど、他の子と同じような結果を出させなければ、という焦りが生まれ、ついていけない我が子にイライラしてしまう。そんな自分を責める。悪循環です。

勉強が得意な子ならまだしも、苦手な子にとっては、周囲の「当たり前」に合わせさせられること自体が大きなストレスになります。母親が良かれと思ってかけ続けたプレッシャーは、やがて反発へと変わり、勉強嫌いになってしまうどころか、親子関係にも亀裂を生じかねません。

子どもの将来のためにと選んだはずの道が、実は子どもの可能性を狭めてしまっている――そんな悲しい結果になってしまうことだって、現実には起こりうるのです。

今、あなたがママ友との関係の中で感じているものは、本当に「情報」でしょうか? それとも「プレッシャー」でしょうか?

もしも、心のどこかで「苦しい」と感じているのなら、一度立ち止まって、自分と子どもの距離感を見直してみてください。ママ友との関係に無理があると感じたら、少し距離を置いてみてもいいのです。

大切なのは、子どもを取り巻く環境が、その子らしさを大切にしてくれる場所であるかどうか。

勉強が得意な子もいれば、手先が器用な子、人を笑わせるのが得意な子、誰かに優しく寄り添える子もいます。どれもその子の大切な個性であり、未来につながる力です。

多様性を受け入れ、それぞれの子どもの「良さ」を認め合える関係性の中でこそ、子どもはのびのびと、自分の力を信じて育つことができるのではないでしょうか。

そしてそれは、母親自身にとっても同じこと。周囲と比べず、自分と子どもの関係を大切にすることで、心穏やかに、ゆっくりとした歩みでも確かな一歩を踏み出すことができるはずです。

受験は、ゴールではありません。人生という長い旅路の、ほんのひとつの通過点です。

「うちの子に合ったペースで、うちの子らしい道を歩んでいけばいい」

そう信じられる心のゆとりが、子どもの未来にとって、何よりの贈り物になるのではないでしょうか。


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