東京大学に息子が合格した今、あらためて振り返ってみたいテーマがあります。それは、「早生まれは受験に不利なのか?」というものです。わが子は12月生まれなので、正確には早生まれではありませんが、周囲の親御さんとの会話や教育に関する情報の中で、「早生まれ」の子どもたちが抱えやすい特有の悩みについて、よく耳にしてきました。
とくに気になるのは、「早生まれの子は、自己肯定感が下がりやすい」という話です。これは、多くの親が見過ごしてしまいがちな、けれど非常に大切なテーマだと私は思っています。
なぜ早生まれは自己肯定感が下がりやすいのか?
理由は明確です。小学校や幼稚園といった早い段階では、月齢の数か月の差が、発達や社会性、運動能力、言語能力などに大きく影響を与えます。4月生まれと3月生まれでは、実質1年の差があるため、当たり前のようにできることが、早生まれの子にはまだ難しいということが珍しくありません。
先生や親がその違いを理解していればよいのですが、現実には「まだできないの?」「もっとしっかりしなさい」といった無意識の比較が入り込みやすい。そして子ども自身も「自分はできない」「みんなに比べてダメなんだ」と思い込んでしまう。そうして、知らず知らずのうちに自己肯定感が傷ついていくのです。
能力差より「思い込み」の差が問題になる
成長とともに、知能や身体能力の差は自然と埋まっていきます。実際、高校生や大学生になる頃には、早生まれかどうかはほとんど気にならないという人がほとんどです。
しかし問題はそこにあります。
「実力は変わらないのに、自分は劣っていると思い込んだまま」という状態になってしまうと、せっかくの力を発揮できなくなってしまうのです。
これは、受験という「自分を信じて努力し続ける力」が求められる場面では、致命的な弱点になります。だからこそ、早生まれの子どもには、小さい頃から 「大丈夫」「あなたには力がある」というメッセージを一貫して伝え続ける必要があるのだと私は思います。
早生まれでも自己肯定感を高く育てるには?
1. 他の子と比べない
まず一番大切なのは、「比べない育児」です。これは口で言うほど簡単ではありません。成績、運動、生活態度……親はどうしても周囲と比べたくなってしまいます。
でも、早生まれの子にとっては「比べられること」そのものが、毎回「負けた」「劣っている」と感じる体験になってしまいがちです。
だからこそ、「比べるなら、過去のあなた」。昨日の自分よりできた、先月より成長した。そういう軸で声をかけるようにしていくことが、心の安定につながります。
2. 小さな成功体験を積ませる
能力の差が大きい幼少期には、どうしても周囲より遅れて見えがちです。だからこそ、親が「成功体験を演出する」ことが大切です。
例えば、手伝いを任せて「ありがとう、助かった」と言ってみる。簡単なクイズに正解したら「すごい、よく考えたね」と褒める。小さなことでも、「自分はできる」という感覚を積み重ねていくことが、のちのち大きな自信につながっていきます。
3. 「大器晩成型」だと伝える
早生まれの子には、あえて「あなたは伸びるのがゆっくりなタイプだけど、時間が経てばもっと大きくなるよ」と伝えてあげましょう。実際、ゆっくり育つことは悪いことではありません。
「最初は遅れていても、あとからすごく伸びる子がいる」と伝え続けることは、子どもにとって安心材料になります。
東大に合格した息子の友人にも、3月生まれで中学時代は目立たなかったけれど、高校で一気に開花した子がいたそうです。「自分はまだ本気を出してないだけ」と思えることは、将来の強みに変わります。
4. 親自身が「心配しすぎない」こと
親が「うちの子、早生まれだから心配で…」という言葉を何度も発するうちに、子ども自身が「自分はダメなんだ」と思い込んでしまいます。
不安はあって当然ですが、それを言葉や態度に出すのではなく、あくまで「今はまだその時期じゃない」と受け止めて、焦らず待つ。それだけで、子どもの自己肯定感は大きく変わってきます。
まとめ:ゆっくり育っても、しっかり咲く
早生まれの子は、最初の数年はたしかにハンデがあります。でも、それは単なる「スタートダッシュの違い」であって、「ゴールに到達できない」わけではありません。
むしろ、ゆっくり育つ分だけ、地に足がついた自己理解や、周囲と比べない価値観が育ちやすいと感じています。そしてその土台は、大学受験のような長期戦を勝ち抜くうえで、大きな武器になるのです。
自己肯定感は、親の言葉と態度の積み重ねで育っていきます。
「あなたには力があるよ」
「大丈夫、あなたらしく育っていけばいい」
このメッセージを、どうか早生まれのお子さんに、繰り返し伝えてあげてください。きっとその子なりのペースで、しっかり花を咲かせてくれるはずです。
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