東大の進振り制度、息子が入学して初めて見えてきたこと

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こんにちは。息子が東京大学理科一類に入学し、親としてもほっと肩をなで下ろしたところです。ですが、東大に合格して終わりではなく、入ってからが本当のスタートなのだと今は痛感しています。今回は、入学してから私自身も学んだ「進振り制度」について、母親としての視点から率直に感じたことを綴ってみようと思います。

「進振り」って、どういう制度なの?

進振り(正式には「進学選択制度」)とは、東京大学で1〜2年生の前期課程(教養学部)を終えた後に、自分の進学する学部・学科を成績をもとに選ぶ制度です。

東大は基本的に文理ごとの大枠で入学しますが、そこから先の進路は、入学後の学業成績によって決まる仕組みになっています。たとえば、文科二類から経済学部、理科一類から理工学部、理科三類から医学部といったように進んでいくのが王道ですが、人気学部は進学に必要な成績のラインが高く、誰でも希望通りに進めるわけではありません。

合格前は、「入学してからやりたいことを見つけられるなんて、素敵な制度だね」と息子と話していたのですが、いざ息子が入学し、その制度の現実を知ると、正直ちょっと心配にもなりました。しかし、最終的には、本人の第一希望であった、工学部の情報系の学科に進むことができたのでよかったです。

「進振りが怖いから、東大を選ばなかった」という話も

実は受験生時代、息子の周囲でも「進振り制度があるから東大はやめた」と言っていたお友達が何人かいたそうです。特に、やりたい分野が明確に決まっているタイプの子や、成績で振り分けられる仕組みに抵抗を感じる子には、東大の進振りは不安材料になるようです。

「どうせなら最初から希望の学部に入れる大学に行きたい」「努力して合格したのに、また成績で振り分けられるなんてつらい」という気持ちも、親としてはよくわかります。

でも、息子が東大に入ってから見えてきたのは、進振りは決して“理不尽な足切り制度”ではなく、“自由と努力が両立する仕組み”である、ということでした。

自分の意思で「選ぶ」力を育てる制度

東大の進振り制度の本質は、決して「成績順でふるいにかける」だけのものではありません。1〜2年の間に、幅広い教養科目や他分野の授業を受けながら、自分の興味や適性をじっくり探る時間が与えられます。

たとえば、息子は、入学当初に漠然と「AIや情報系に進みたい」と言っていましたが、いざ講義を受けてみると、思っていたよりも物理や数学の深い知識が必要だと気づき、化学系や応用物理も視野に入れるなど、少しずつ方向性を見直していきました。

このように、自分自身と向き合いながら進路を考えるという経験は、進振りという制度があるからこそ得られるものだと、親としても感じています。

親として、心配と応援のはざまで

とはいえ、もちろん心配は大きかったです。息子が1・2年生の時には、進振りに向けて少しでもいい成績をとるために、テストやレポートに追われる日々でした。

「成績を気にしすぎて、自由な学びがしづらいのでは?」と感じることもありましたし、周囲との競争に疲れてしまわないかと、心配になる日もありました。

でもそんなとき、私自身がいつも思い出すのは、「この経験がきっと将来の糧になる」ということ。自分で努力して、自分の未来を自分の手で選び取る。それこそが、東大が育てようとしている力なのだと信じていました。

進振りを「避ける」より、「理解する」ことが大切

進振り制度は、たしかに他大学とは異なる仕組みです。そして、それが合う人もいれば、合わない人もいると思います。

でも大切なのは、「不安だから避ける」のではなく、「仕組みを理解して、自分に合うかどうかを見極める」ことだと、今の私は感じています。

東大の魅力は、単に偏差値の高さやブランドだけではなく、自由な学びの場が用意されていること。そして、学問の可能性を広げる「時間」と「選択肢」が与えられていることです。

進振りは、その中で自分の道を選ぶための一つの通過点にすぎません。

最後に:受験を控える親御さんへ

今、東大を志望校にしているご家庭では、「進振りが不安」という声も多く聞かれると思います。私もそうでしたし、実際に入ってからその現実と向き合うことになりました。

でも、息子の姿を見ていると、「迷うこと」や「悩むこと」もまた、大学生活の大切な学びなのだと感じるようになりました。

また、第一希望の学部や学科に行けなかったが、学びを進めていくうちに、どんどん興味が湧いてきて、最終的には正解だったという話もよく聞きます。

東大の進振りは、たしかに厳しさもある制度ですが、それ以上に、子どもたちが自分の力で未来を切り開いていくチャンスでもあります。

親としては、制度に対する不安を「情報」で補いながら、子どもの可能性を信じて、そっと背中を押してあげることが、いちばんの応援なのかもしれません。


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