「東大に合格した」という結果だけを見ると、ついつい「勉強ばかりしていたのでは?」と思われがちですが、実はうちの息子が幼少期から夢中になっていたのは音楽、しかも「ドラム」でした。
きっかけはニンテンドーDSの『太鼓の達人』
息子が3歳の頃、私がニンテンドーDSの『太鼓の達人』で遊んでいた時のこと。隣でじっと見ていた息子が、「やりたい!」と目を輝かせながら言ってきたのが始まりでした。最初はゲーム感覚で叩いていたものの、次第にリズム遊びそのものに夢中になり、ゲームをしていない時でもテーブルをリズムよく叩くようになったのです。
そんな息子の様子を見て、「もしかしたらこの子はリズム感があるのかもしれない」「それなら本物のドラムに触れさせてみよう」と思い立ちました。
ドラムに夢中だった幼少期
息子が実際にドラムを始めたのは、4歳の時。当時はドラムセットにすっぽり体が埋もれてしまい、スティックを持つ手も、ペダルに届く足もギリギリ。それでも本人は目を輝かせて、楽しそうにレッスンを受けていました。
練習は決して強制することなく、本人の「やりたい!」という気持ちを尊重して続けていきました。その結果、小学生の頃には、大人のバンドに混ざって発表会でライブ演奏ができるレベルにまで成長したのです。
小学校高学年で「原点回帰」
ドラムの腕を上げ続けていた息子でしたが、小学校高学年になると、再び『太鼓の達人』にハマり出しました。そう、まさに「原点回帰」です。
この時期は、ゲームセンターに行けば、いつも『太鼓の達人』の筐体の前。ドラムの練習も続けてはいたものの、本人の興味が徐々に「音ゲー(音楽ゲーム)」に移っていきました。
中学でドラムを卒業、でも音ゲーはさらに加速
中学生になると、ドラムの練習頻度は徐々に減っていき、自然な流れでドラム教室も卒業することになりました。ですが、音ゲー熱は冷めるどころか、ますます加速。
『太鼓の達人』に加えて、『音ゲキ』『チュウニズム』など、様々な音ゲーに触れ、どれもかなりの実力をつけていきました。高校2年生の頃には、全国ランキングに入るほどのレベルに。
音ゲーを通して息子が得たものは、ただの娯楽以上のものでした。
- 一瞬の判断力と反射神経
- 長時間集中する持久力
- 自己ベストを更新するための分析力
- ライバルとの切磋琢磨による目標設定能力
こういった力が、後の受験勉強にも大きく影響したのではないかと私は感じています。
高校3年生で自主的に音ゲーを休止
高校3年生になったとき、息子は自らの意思で、すっぱりと音ゲーを休止しました。理由はただ一つ、「受験勉強に集中したいから」。
私から何か言ったわけではありません。息子は自分で時間の使い方を考え、「今は音ゲーではなく、勉強に集中する時期」と判断したのです。これは、幼少期から「好きなことに熱中する」経験を通して、自らの意思で行動する力が養われていたからこそできたことだと思います。
そしてその年、見事に東京大学に合格。私たち家族は本当に誇らしい気持ちでいっぱいでした。
そして東大合格後、音ゲー界に復帰!
受験を終えたあと、息子は再び音ゲーの世界へ。東大生になった今でも、全国大会に出場したり、仲間と交流したりと、音ゲーを楽しみ続けています。
今では、音ゲーを通して得たスキルが学業にも活かされており、大学の勉強にも真剣に取り組みながら、好きなことにも全力を注いでいます。
「好き」が才能を育てる
この経験を通して、私が強く感じたのは、「子どもが自分から興味を持ったことに、大人がどう関わるかが、その後の成長を大きく左右する」ということ。
もしあの時、「ゲームはだめ」「遊びは無駄」と一蹴していたら、今の息子はなかったかもしれません。子どもの「好き」という気持ちには、伸びる芽がたくさん隠れています。それを見逃さず、少しだけ背中を押してあげる。たったそれだけで、子どもは大きく育ちます。
3つ子の魂100まで、とはよく言ったもので、リズム感に魅了された幼少期の体験が、今も彼の中にしっかりと根を下ろし続けています。
音楽、ゲーム、ドラムーそれは単なる「遊び」ではなく、「学び」であり、「生きる力」そのものだと私は思います。
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